BLOG

ブログ

「ちょっと待った!」会社を辞めて独立する前にチェックしておきたい4つのポイント

会社を辞めて独立する際には、自らの力で売り上げを獲得し利益を確保することを継続していくことへの覚悟が必要です。

毎月決まった給料が確実に得られる生活からの変化は想像以上に大きいものです。
この大きな変化に対応し事業を成功させていくためには、きちんと自分を振り返り独立すべき条件が整っているのかどうかを確認しておかなければなりません。

そこで、成功を手にするために独立前にチェックしておくべき4つのポイントを挙げていきます。

単に今の会社を辞めたいだけではないのか

会社勤めをしていると理不尽だと感じる出来事に直面することはよくあります。
上司から正当な評価をしてもらえない、給料が少ない、職場での人間関係がうまくいかないなどの不満から会社を辞めたくなることもあるでしょう。
不満のある場を立ち去ることは精神的なストレスを大きく減らす可能性のある選択です。

ただ、会社を辞めて独立するということは、「辞める」という決断と「始める」という決断を同時に行うことですが、この2つを意識的に分けて考えることは容易ではありません。
会社に在籍している間は、会社で起こることやそこで感じる不満こそが目の前の現実なので「辞める」という決断は強化されがちです。

この「辞める」という決断が独立して事業を「始める」という決断に直結していると、安易に独立したいと考えてしまう可能性があります。
しかし、独立するという大きなリスクのある決断は、本来「辞める」という決断とは分けて行わなければなりません。

厳しい言い方ですが、現状から逃げたいという気持ちをポジティブなものだと思い込むために独立を選択してしまうということは良くあります。
しかし、独立するということはこれまでに経験したことのない新たなストレスに直面することでもあります。
独立開業後に何の苦労もなく事業が成功するということはほぼありません。
したがって、独立するならそれ相応の強い意志と覚悟が必要です。

自分が単に会社を辞めたいだけなのか、それとも独立への強い気概があるのかどうか、自分で見分けるのは簡単ではないかもしれません。
そんな時は、独立後に何をやりたいのかに意識を集中してみることです。
どうしてもやりたいことがあるのかどうか、それは独立によってしか実現できないものなのかどうかを真剣に考えてみましょう。

会社員であることのメリットを捨てる覚悟はあるか

独立するということは会社員として享受してきたメリットを捨てることを意味します。
たとえば、仕事の成果に関わらず決まった給料が毎月振り込まれるという安心感はもう得られません。
独立するということは、自らお金を獲得し続けなければ生活できないということを意味します。

それ以外にも会社の「看板」を利用することはできなくなります。
もちろん会社によって差はありますが、一定期間以上事業を継続している会社にはそれなりの信用力があります。
取引先が面会してくれるのは、その会社の名前と肩書の力のおかげかもしれません。

また、商品やサービスを顧客に認知してもらえるのは、過去の会社の実績や会社が負担している広告宣伝費のおかげです。
会社員時代に優秀な営業マンであったとしても、独立後はアポイントを取ることにすら大変な苦労をするかもしれません。

また、仕事をしていく上での環境、OA機器やオフィス什器、文房具も独立後は自ら準備しなければなりません。
わからないことがあっても質問や相談できる同僚や上司はいません。

これらのメリットがすべてなくなってもやっていけるのか、これらを捨てて自らの力で道を切り開く覚悟があるのかをよく見極めなければなりません。

一定期間無収入でもやっていける資金は確保できているか

入念に事業計画を立てていても、その通りにうまく事が進むとは限りません。
見込みが甘い場合だけでなく、外部要因で事業環境が変わってしまうようなことがあれば、思うような収入は得られなくなります。

それでも事業を継続し成長させていくためには資金が必要です。
一定の経費を賄えなければ前に進むことはできません。

したがって、最低でも半年間は売上ゼロでも事業を継続できるだけの事業資金を確保しておく必要があります。
もちろん、その期間の生活費も別途必要です。
生活費に関しては1年程度無収入でもやっていけるだけの金額を確保しておきたいところです。

家族など周囲の理解を得られているか

独立すると会社員時代にはなかったストレスにさらされます。
事業が順調に進んでいったとしても将来の保証がないことへの不安と日々闘わなければなりません。
その不安は家計を共にする家族も同じです。
家族が不安に耐えられなくなると家庭内でトラブルが多くなり、事業に集中することができなくなる可能性もあります。

逆に、家族が独立に賛同し、共に苦労を乗り越えようと決意してくれるならば、それは大きな力になります。孤独な闘いの中で精神的に安心できる場所があることは非常にありがたいことです。

独身者であっても、両親や兄弟、友人などが自分の選択に賛同してくれ、応援してくれることは心の支えになります。
事業の悩みを聞いてもらえることだけでなく、ちょっとした気晴らしにつき合ってくれる人がいるだけで、仕事に前向きに取り組む原動力になるでしょう。

 

会社を辞めて独立する前に、ここに挙げた4つのチェックポイントを確認してみましょう。
自分に足りない部分があるなら、会社を辞める決断や独立する決断を保留することも必要です。
他の会社に転職するという選択肢もあります。

ただ、独立することによって得られる大きな喜びがあるのも事実です。
後悔のないようによく考えた上で決断できるなら、独立して全力で事業を成功させましょう。

 

CONTACT

事業説明会へのお申し込み・各種お問い合わせなど
お気軽にご相談ください。