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副業解禁、自分に合う「副業資格」の見分け方とは?

本業とは別に副業を持つことが、サラリーマンでも珍しくなくなりました。特長や特技を生かし、さまざまな場所で活躍できるのも副業に関心が集まる理由かもしれません。一方で、副業には興味があるけれど何から手をつければいいのか戸惑うこともあるでしょう。また、専門性を問われることが多い分野では、資格を取得しておくことが成功のポイントになります。そこで、自分らしく活躍するための資格選びの方法をいっしょに確認してみましょう。

なぜ、その仕事には資格が義務付けられているのか?

生命や健康、財産などに関係する業務の場合、資格の取得が義務付けられていることがあります。医師免許や弁護士資格などが代表例でしょう。医師や弁護士として働くためには、依頼者からの要望に応えることだけでなく、社会との繋がりや公共の福祉などが関係するからです。そこで、生命や健康、財産などに関連した業務を国が維持管理するために国家資格として位置づけました。もちろん、国家資格だけが資格ではありません。各業界や組織が主導し、必要な知識や技術などを修得したことを証するための民間資格もたくさんあります。手話通訳士やプロゴルファーなどは民間資格です。それぞれの資格を取得すれば、業界で活躍が期待されるでしょう。

副業だからといって、本業よりも無責任に仕事を始められる訳ではありません。仕事として始めるのですから、依頼者にとっては本業と副業に違いはないでしょう。資格を取得することの目的は、知識や技術を第三者に向けてしっかりとアピールできるところにあります。そこで重要になるのは、はじめたいと思う仕事にどんな種類の資格が関係しているのか調査してみることです。まずは国家資格があるのか、それとも民間資格だけしかないのか、さらには受験資格の条件も確認しておく必要があります。場合によっては、受験資格を得るために学校などで知識を学んだり社会での実務経験を求められたりします。たとえば、家を設計する仕事をしたいのであれば、建築士の資格が必要です。建築士には、一級建築士や二級建築士など、知識や経験によってグレードの異なる資格がいくつか用意されています。もっとも難易度の高い一級建築士を受験するには、四年制大学で建築を学んだあと、さらに2年間の実務経験を経て受験資格を得る必要があります。しかも学科と製図の両方に合格するのは10数パーセントということを考えれば、一級建築士になるのが困難なのが分かるでしょう。

独立も可能な国家資格を目指すのか?それとも民間資格で自信や経験を得たいのか?

公認会計士や不動産鑑定士になるためには、とても難しい国家試験に合格しなければいけません。しかし、難易度の高い資格を取得後は、それだけで独立開業も十分に可能です。ある意味では、副業という位置づけよりも本業に近いかもしれません。また取得が難しい資格であれば、資格専門の予備校などで講師として働くこともできるでしょう。資格取得そのものに価値があるので、副業としても可能性は広がります。一方の民間資格を取得する場合、国家資格と異なり義務付けはされていません。それだけに実力主義で、場合によっては資格を持たずに実績を残して活躍する人も多いはずです。民間資格の場合には知識や経験の修得を証することができる一方で、副業で成功するためには綿密なビジネスプランも欠かせません。事業資金の調達方法や営業方法、副業であれば実作業に割り当てられる時間なども検討するポイントです。

たとえば本業と同じような業務にすることで、知識や技術を共有化できればより簡単に始められるでしょう。しかし、副業を認める場合でも、守秘義務などの関係から同業種を認めないケースも考えられるので、トラブル回避のためにも事前の確認が必要です。

副業だからこその資格取得のコツ

本業に主軸をおきながら片手間に副業を始めたいのであれば、趣味の中から実益になりそうなモノを探してみましょう。イラストや文章作成、裁縫や工芸などでもやり方次第で十分に副業となり得ます。コツとしては、1週間単位で副業に割り当てられる時間を把握することです。本業が忙しくなっても支障をきたさないことがポイントで、時間的な融通も副業だけに必要でしょう。

もう少し本格的に副業を始めたいのであれば、核になる資格の取得が成功に繋がります。じっくりとビジネスプランを立てるような場合には、国家資格から自分の興味や関心に近いものを見つけるといいでしょう。たとえばインテリアコーディネーターとして活躍したい場合、依頼者がいればすぐにでも始めることができます。しかし、依頼者を見つけるためには営業実績や口コミなどが必要でしょう。そこで少し視点を変化させ、福祉の分野と関連させることでニーズを探します。たとえば、「福祉住環境コーディネーター」は、高齢者や障がい者が自立し、いきいきと暮らせる住まい環境を提案します。医療分野だけでなく、福祉や建築など幅広い知識や経験を必要とする業務です。高齢化社会を迎えることから、副業でも成功したいのであれば、社会的な流れを予測して資格取得につなげることもコツでしょう。

資格取得は、個人的にも自信や経験に繋がります。また、現場を経験することで求められるスキルや知識もより具体的に把握できるはずです。副業であることを前提にすれば、「あると便利」をキーワードに自分の始めやすいことから挑戦してみましょう。誰かの代わりに何ができるのかを糸口にしながら、さらに関連する資格試験を見つけることで副業を始める準備が整います。すでに行われているビジネスモデルが参考にできるのであれば、必要な資格を取得することから始めましょう。まずはニーズを見つけることで、副業であっても重要なポイントがつかめます。
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